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あなたの脂は臭わない!? 肌老化の原因の70%は「酸化」

たるみの原因「酸化」について

 

「老化」と「加齢」を間違えないシリーズ

 

今回のたるみの原因は、

身体が錆びる「酸化」と身体が焦げる「糖化」

肌年齢が上がってしまう主な原因の70%を占める「酸化」についてです。

 

 

 

あなたの脂は臭っていませんか!?

 

体内の脂質が酸化すると、肌は老化し、病気を発症する原因にもなります。

 

 

 「老化」は単なる加齢ではなく、習慣の積み重ねが個人差として現れます。

その「原理と予防法」を知り・活かすことで未来が変わります‼

 

 


老化の原因「酸化」とは?

 

体内に取り込まれた過剰な糖とタンパク質が結合して、AGEsと言われる老化物質が発生し、タンパク質が変性・劣化することを「体が焦げる」=「体のコゲ」と言われるのに対して、

酸化は「体のサビ」とも呼ばれています。

 

 

 

「糖化」と「酸化」は表裏一体

 

切ったリンゴの断面が空気と触れていると黄ばんで来るように、人も活性酸素と反応することで、劣化していきます。

これが云わゆる「酸化」です。 

 

この酸化には、

(1)活性酸素が体内細胞に直接影響する場合。

(2)活性酸素が脂質と結合して過酸化脂質となり、細胞を破壊する場合。

と、2つのパターンがあります。

  

 

 

酸化の原因となる「活性酸素」とは?

活性酸素は細胞膜やDNA、ミトコンドリアを破壊する

 

 私たちは1日に500リットル以上の酸素を体内に取り入ることで、食事で摂った栄養素を燃やしエネルギーを作り出しますが、この内の約2%が強い酸化作用を持つ活性酸素に変わると言われています。

 

また、活性酸素は紫外線、喫煙、大気汚染物質、過度な運動やストレス等からも生成されます。

 

この活性酸素は、酸化力が非常に強く反応性が高い不安定な酸素(何かと結合して安定したがる)であり、体内に侵入した細菌やウィルスを退治する免疫機能の働きをする一方で、

 

過剰に生成してしまうと、肌や血管のコラーゲンやエラスチンにダメージを与えて、硬く、もろく劣化させたり、皮脂や肌を構成する脂質と反応し、皮ふの細胞膜の働きを阻害します。

 

また、「脂質過酸化」と呼ばれる脂質の変質反応を起こし、血液中の赤血球や脂肪を酸化させ、細胞膜やDNA、ミトコンドリアなど私たちが生体を維持する上で大切な部分に大きなダメージを与えるなど、

病気を引き起こす90%は活性酸素の影響と言われる重大な因子です。

 

 

さらに、活性酸素の影響を受けると「糖化」も加速しやすくなります。

「糖化」について▶

 

 

 


脂質の役割と重要性

 

 カラダの主成分は

 水分60% タンパク質20% 脂質15% ミネラル4% 糖質/その他1%

 

脂質は細胞やDNAなど人の生態系を造りあげている主成分です。

 

タンパク質を変質させる「糖化」

脂質を変質させる「酸化」

 

大切なのは「体内の脂の質」身体の健康状態に大きく左右するのです。

 

 

「過酸化脂質」のように劣化した脂は、たるみだけでなく、健康を犯す大きな原因となります。

 

 

 


「脂質」の7つの役割

1.細胞膜の材料

 カラダをつくる細胞は約60兆個あり、これらの細胞を包む細胞膜には、リン脂質やコレステロールといった脂質成分で形成されています。

 

2.肌や毛髪の健康を保つ

 美しい肌や髪を維持するための天然の「保護クリーム」と言われる皮脂膜となります。

この皮脂膜がなければ皮ふ乾燥を防ぐ事ができなくなります。

 

3.脳・神経系の機能を保つ

 大脳髄質の55%、大脳皮質の30%は脂質成分で出来ています。また、神経細胞にとっても不可欠なものです。

 

4.体温を維持し臓器を守る

 体脂肪や内臓脂肪は、臓器や筋肉など身体を寒さから守る役割、衝撃から守るクッションの役目も果たしています。

 

5.血液成分やホルモンの材料

 赤血球や白血球などの膜に使われるリン脂質をはじめ、血しょう成分や性ホルモンなどの材料となります。

 

6.神経、免疫、内分泌系の指示を送る

 神経や免疫、内分泌系などを各臓器に伝えるのにもリン脂質、糖脂質などの脂質が必要になります。

 

7.エネルギーの貯蔵(燃料)

 体脂肪や内臓脂肪に蓄えられた脂質が代謝することで、活動エネルギーを生み出します。

 

 

 

酸化した油のように脂質は酸化する

過酸化脂質は、活性酸素と結合した体内の不飽和脂肪酸(コレステロール・中性脂肪・リン脂質など)が「酸化」したもので、そのイメージは古くなった天ぷら油をイメージしてもらうと分かりやすいです。

 

体内にある脂質も酸化することで、茶色く、悪臭を放つ、ドロドロの油に劣化した状態になります。

 

 

あなたの脂は臭っていませんか!?

 

 


皮脂の過酸化脂質への変性

 

毛穴の中に常在するニキビの原因菌であるアクネ菌は、ポルフィリンという酵素を排出します。

 

このポルフィリンに紫外線が当たると大量の活性酸素が発生し、皮脂が酸化して「過酸化脂質」へと変質していきます。

 

 表皮だけでなく、肌細胞の内部まで影響し、肌機能に悪影響を与えます。

 

また、このポルフィリンは疲れが出ている時には増加するそうです。


 

 

 

何が起こるの? 肌に与える影響

酸化による肌老化・肌細胞の劣化

 

❶表皮層への影響

☑シミ・色素沈着

 皮ふ細胞の酸化は、メラニン色素を誘発させ、シミの原因となります。

 

☑くすみ

 細胞の新陳代謝である「ターンオーバー」が乱れ、古い角質細胞が表皮に残り、肌がくすむ。

 

☑乾燥・肌荒れ

 肌の細胞の配列が乱れ、保水力が低下して乾燥・肌荒れする。バリア機能が低下して、より進行する悪循環となる。

 

☑刺激・炎症・ニキビ

  皮脂の酸化による刺激は、ニキビの炎症を招き、それを悪化させ治りにくくなる。

 

 ☑毛穴詰まり・黒ずみ

 皮脂が酸化すると、毛穴が詰り汚れが溜まりやすくなる。

さらに、角栓の表面が酸化することで黒ずむ。

 


❷真皮層への影響

☑シワ・たるみ

 肌のハリ・弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワ、たるみ、肌の老化を促進。

小鼻の周りや頬の毛穴が目立つ様になる。(毛穴たるみ)

 

☑シミ・そばかす・色素沈着

 ターンオーバーの乱れにより、酸化される事により濃くなった黒色メラニンが排出されずに蓄積する。

 

☑くすみ

 コラーゲンが酸化すると、肌が硬くなったり黄ぐすみを引き起こす。

 

 

❸その他の酸化が影響する老化症状

酸化のメカニズム

 

☑糖化を促進することで、抗酸化酵素の主成分であるタンパク質が変性・劣化することで、抗酸化酵素の能力が発揮されなくなる。

 

☑細胞膜・DNA・ミトコンドリアの損傷などから、がん、心疾患、糖尿病、リウマチ、関節炎、アルツハイマー病など、様々な病気の発症原因や悪化要因となる。

 

 

 


 

特に下記のような食習慣・生活習慣の人は、要注意です。

 

☑脂っこいモノを良く食べる。

 脂質自体が活性酸素と結びつきやすい性質のため、脂肪の摂りすぎは酸化を促進することに繋がる。

過酸化脂質は酸化促進作用があり、活性酸素と同様の害をもたらします。

 

☑喫煙する。

 タバコは多量の活性酸素を発生させるだけでなく、抗酸化物質のひとつであるビタミンCを破壊します。

 

☑過度な飲酒をする。

 アルコール分解の過程で活性酸素が発生します。

 

☑紫外線対策をしていない。

 シミやシワの原因といわれるように、紫外線は皮ふに活性酸素を大量発生させます。

 

☑過度なストレス。

 過度なストレスによる神経の興奮が、活性酸素を発生させる。

 

☑クレンジングや洗顔に手を抜くことがある。

 メイクがをしっかり落ちていないと、毛穴に汚れが残り、皮脂と混ざり合うことで酸化して黒ずみが起こる。

 

 

 

 

特に下記のような食習慣・生活習慣の人は、要注意です。

 

☑同世代の人よりも老けて見える。

☑白髪が増える。髪が抜ける。

☑物忘れが多くなった。

☑肌のシミ・シワが増えた。

☑視力が悪くなった。目がかすむ。

☑歯や骨が弱くなった。

☑筋力が落ちてきた。

☑胃がもたれる様になった。

☑疲れやすくなった。

☑風邪を引きやすくなった。

 

 

 

活性酸素・過酸化脂質を増やさない予防策とは?

 

抗酸化物質を摂取しよう

 

【抗酸化ビタミン】

 

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEは抗酸化ビタミンと言い、酵素によって処理しきれない活性酸素の働きを抑える作用があります。

 

抗酸化作用によって体内の細胞膜の酸化による「老化」や「動脈硬化」などを予防する効果が期待できる栄養素となります。

 


〇ビタミンA(βカロテン)

 皮ふや粘膜を健康に保つために働きます。(体内でビタミンAに変化)

眼に栄養を与え、皮ふや粘膜を丈夫にする働きを持ち、免疫防御系に作用する。

カロテンは抗酸化性が強く、発がん抑制作用に優れている。

 

(ウナギ、卵黄、レバー、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、にら、青しそなど)

 

〇ビタミンC

 主に細胞質や血液中で活性酸素の抑制・無害化に働きます。

水溶性なので特に血液中など水分の多い場所で抗酸化力を発揮し、毛細血管や骨、軟骨や結合組織を丈夫にする他、美白やコラーゲン生成にも深く関係するなど美容成分としてのさまざまな効果が期待できます。

 

(レモン・いちご・などの果物類、ブロッコリー・ほうれん草・ピーマン・などの野菜類)

 

〇ビタミンE

 主に細胞膜の酸化を防ぎます。

「若返りのビタミン」と呼ばれ、体内で脂肪の酸化(過酸化脂質への変質)を予防し血管を丈夫にする働きをする。

活性酸素を抑える働きをがあり、活性酸素を無害化で損傷したビタミンEはビタミンCにより修復されます。

 

(アーモンド・くるみなどのナッツ類、アボカド、大豆、ウナギ、タラコ、カツオ、ごま油など)

 

抗酸化ビタミンの働き

 

【抗酸化ミネラル】

 

〇亜鉛

 ビタミンAと共に働くことで抗酸化作用や免疫力を発揮し、アミノ酸と共に働くことで「髪や肌の健康維持」の効果。

 

(牡蠣、牛肉、豚肉、うなぎなど)

 

〇セレン(セレニウム)

 抗酸化力があるミネラルで、細胞の酸化を予防、β-カロテン・ビタミンC・ビタミンEの働きを助ける。

 

(まぐろ赤身・イワシ・ホタテなどの魚介類、玉ねぎ、ねぎ、玄米・穀類など)

 

 

 

【ファイトケミカル】

〇ポリフェノール

 抗酸化作用があり、ポリフェノールを含む食品は、悪玉のLDLコレステロールの酸化も防ぎ、

活性酸素を除去するので、血栓や動脈硬化の発生を抑える効果が期待できます。

 

(赤ワイン(プロアントシアニジン)、お茶(カテキン)、大豆(イソフラボン)、そば(ルチン)コーヒー(クロロゲン酸)、ごま(リグナン)、紅茶、ウーロン茶(タンニン)、ウコン(クルクミン)、玉ねぎ(ケルセチン)など)

 

 

 

【抗酸化物質】

 人は体内で抗酸化作用のある酵素、SOD(スーパーオキシドジムターゼ)という酵素を生成しています。

このSODは活性酸素を無害化する役割を担っており、体外からも抗酸化物質を補うことで、効果的に活性酸素除去を行い、傷ついた細胞を修復しているのです。

 

 

SODはタンパク質を主原料としていますが、このSODを生成するのには抗酸化酵素の生成や活性を支えている「ミネラル」が欠かせません。

 

 しかしながら、食生活の欧米化に加え、水質の悪化、土壌の酸化、化学肥料の大量散布などが、食物のミネラル含有量が減っているため、食事から摂取するマンガン・銅・亜鉛などのミネラルが不足傾向にあります。

 

 

そのため、意識的にミネラルを摂取しないと体の中でSODが充分に作れないことになります。

 

 

 

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