「老化」と「加齢」を間違えないシリーズ
「老化」は単なる加齢ではなく、習慣の積み重ねが個人差として現れます。
その「原理と予防法」を知り・活かすことで未来が変わります‼
今回のたるみの原因は、
身体が錆びる「酸化」と身体が焦げる「糖化」
肌年齢が上がってしまう主な原因の30%を占める「糖化」についてです。
「酸化」と「糖化」は表裏一体で作用する因子となるので、正しく知って、しっかりとした対策を心掛けましょう。
老化の原因「糖化」とは?
紫外線を浴び過ぎたり、過度のストレスを受け続けることで過剰な酸化物(活性酸素)が発生し、体が酸化反応することを「体が錆びる」=「体のサビ」と言われるのに対して、
糖化は「体のコゲ」とも呼ばれています。
血糖値が急激に上がったり、高い状態が続いたりすると、余分な糖が身体の中のタンパク質とが結びつき、タンパク質が変性・劣化して、AGEs(蛋白糖化最終生成物)という名の老化物質(悪玉物質)を生成します。
この糖化には、
(1)体内のタンパク質そのものが糖化する。
(2)食事でとったAGEsが体内に蓄積する。
と、2つのパターンがあります。
体の中で作られたAGEsは分解されにくく、体に蓄積され続けてしまいます。
その結果、体内のタンパク質は本来の機能を失い、体内の代謝も妨げ、細胞の老化が進もことで肌の衰えや体調不良など全身の老化を進行させてしまいます。
肌年齢が上がってしまう主な原因の70%は紫外線による「光老化」ですが、
残りの30%は「糖化」による影響といわれる程、大きな原因となります。
また、「酸化」の原因となる活性酸素の影響を受けると「糖化」は加速しやすくなります。
何が起こるの? 肌に与える影響
❶角質AGEs化 肌荒れ・シワ
☑肌の色素沈着・シミができやすくなる。
シミの原因とされるメラニン色素は、新陳代謝によって角質層に押し上げられ、古くなった角質細胞と一緒に排出されますが、肌細胞が糖化によって影響を受けAGEsが溜まっていると、この新陳代謝(ターンオーバー)が乱れ、表皮に沈着してシミとして残ってしまいます。
☑肌荒れや乾燥しやすくなる。
AGEsによりケラチン繊維が劣化すると肌の保湿機能・バリア機能が低下し、肌荒れ・シワ原因となります。
また、紫外線を浴びるとAGEsは増殖してしまいますが、バリア機能が低下すると紫外線の影響を受けやすくなり、真皮層へのシミの原因になったりと、負のスパイラルになってしまいます。
角質層は、水分と油分が交互に重なり合ったミルフィーユ状のラメラ構造となっており、皮ふバリア機能は角質層の完全性によって保たれています。
肌の角質層が潤いを保っていられるのは、
①皮脂膜
肌の表面をおおって肌の水分蒸発を防いでいる。
②NMF(天然保湿因子)
角質層内部の潤いを保つ成分。水溶性たんぱく質や無機塩を含む。
③細胞間脂質
脂質の間に水分をはさみ、角質細胞同士をくっつけて水分の蒸発を防いでいる。
この3つの働きによるものです。
角質細胞が規則正しく、隙間なく重なっています。いわゆる、肌のキメが整っている状態です。
角層細胞の内部に「ケラチン」という線維状のタンパク質を大量に抱えているため、「糖化」することで角質層を破壊してしまい、乾燥しやすくなり肌のキメが荒くなったり、透明感を失ってしまいます。
また、肌のバリア機能が低下し、紫外線などが肌内部までに影響してしまい、肌細胞を破壊してしまう原因のにも繋がります。
❷真皮AGEs化 たるみ・くすみ・シミ
☑肌のくすみや透明感のなさが目立つ。
コラーゲンや角質のケラチンはもともとは透明ですが、タンパク質が茶色くなることで皮ふが褐色化していきます。
これが肌にたまると透明感が失われ、肌のくすみ(黄ぐすみ)の原因となります。
☑肌のハリや弾力が失われ、シワやたるみやすくなる。
肌の弾力を担うコラーゲンは、3重のバネ構造で出来ており、繊維と繊維間のバネ構造により弾力を保っています。
コラーゲンタンパクが糖化しAGEsが蓄積されると、繊維と繊維の間に悪玉架橋とよばれる邪魔物が無秩序に形成され、コラーゲンのバネ構造を阻害し、ガチガチに固定させてしまいます。
また、コラーゲンを生成したり、コラーゲン線維を引っ張って肌のハリを保つ役割を持つ線維芽細胞を破壊してしまいます。
その結果、繊維の可動性やしなやかさが失われ、弾力性が低下し、ハリがなくなり硬くなってしまいます。
このハリ・弾力の低下からシワやたるみを引き起こします。
特にコラーゲンは肌の70%を構成しているので、肌は糖化の影響が表れやすいのです。
❸その他の糖化が影響する老化症状
☑髪の毛のハリやコシが失われる。
☑血管が詰まりやすくなり、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞の可能性。
☑骨がもろくなり、骨粗しょう症になる可能性。
☑目の水晶体に影響し、ドライアイや白内障のリスクを高める。
☑脳の老化にも影響するため、アルツハイマー病の可能性。
「糖化」が起こると、タンパク質の「褐色化」「硬化」「脆弱化(もろくなる)」が起こり、コラーゲンが硬化し、脆弱化することで皮ふのシワやたるみ、骨や血管がもろくなる等の老化現象を引き起こしてしまいます。
40歳を超えると代謝サイクルがゆっくりなため、糖化でできた老廃物や変性・劣化してしまった繊維が滞りがちなため、糖化されやすい生活習慣を続けていると加速度的にたるみやシワが増大するので、注意が必要です。
あなたの肌の悩みは、実は体内の「糖化」が原因になっているかもしれません。
また、見た目の老化というのは「内臓の老化」に比例しているので、見た目が老化したと感じた時は、体の中も老化しているサインとなります。
心配なあなたにおススメなのが、
内臓のたるみ改善 です。
特に下記のような食習慣・生活習慣の人は、要注意です。
☑食べるのが早い。
☑ドカ食いする。
☑甘い物が好き。
☑朝食を摂らない。
☑食事は丼物や麺類が多い。
☑清涼飲料水をよく飲む。
☑睡眠不足。
☑毎日が忙しい。
☑ストレス過多。
☑ 運動不足。
こんな症状を感じたら「糖化」かも?
☑肌のくすみ(特に黄ぐすみ)が気になる。
☑肌がゴワゴワしていて、唇もカサカサと乾燥している。
☑肌に弾力がない。
☑目元や口元のたるみやシワが気になる。
☑メタボリックシンドロームと診断された。
AGEを増やさない予防策とは?
☑食べる順番
食物繊維が豊富な野菜・キノコ類→タンパク質を含む肉・魚類→炭水化物で糖の吸収を穏やかにする。緑茶を併せるとより良い。
☑調理方法
生 → 蒸す → 煮る → 焼く → 揚げる を意識すると良い。
☑適度な運動
食後1時間後くらいに30分から1時間ほどの軽い運動が良い。筋肉の増量と新陳代謝がアップで糖の消化をUPさせる。
☑良質の睡眠
毎日6~7時間ほどの質の良い睡眠が美肌に効果的。
☑低GI値の食事
糖の吸収スピードを和らげる食品を選ぶ。
☑クエン酸
レモンやお酢に含まれるクエン酸は、糖の燃焼を促進してタンパク質の糖化を抑制する作用がある。
なかなか食習慣は変えづらい・・・と思うあなたにおススメなのが、
ミネラルの摂取です。
食品の含有率では不足しがちなミネラルを積極的に取る事で、糖の吸収を抑えたり、重金属などを体から排出してくれるサポートをしてくれるなど、美肌と健康を作り出す立役者なのです。
注目の「ビューティー・ミネラル ケイ素」については、
健康的なたるみ予防法 ビューティー・ミネラル「ケイ素」 をご覧ください。
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